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檄壇サークル

腰砕け公務員改革で「わたり」高給職員増加と共済年金優遇が蝕む日本経済の断末魔

先ほど民間企業に勤める人が2010年の1年間に支給された平均給与は412万円で、前年を6万1千円(1.5%)上回り3年ぶりに増加したことが国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。もっとも集計は震災前のデータでおまけに米国財収大幅赤字、欧州金融不安による円高独歩の影響が今後、予測されるので単純に喜べる数字でないのは確かであろう。

腰砕け公務員改革で「わたり」高給職員増加と共済年金優遇が蝕む日本経済の断末魔_d0162901_2493036.jpg円高不況が蔓延する社会環境にあって民主党がマニフェストで訴えた公務員改革、一律2割給与カットも震災のドサクサに紛れ他の公約同様に吹き飛ばしてしまったようだ。野田内閣でも音沙汰の構えで蓮舫公務員制度改革担当相も仕分けで見せた得意気満々のスタンドプレーもこと公務員改革に対しては歯切れが悪い。

地方公務員の給与が高いといわれて久しいが、実は平均年収を公表している自治体はほとんどないのである。この隠蔽体質こそ隠さなければならない都合の悪いウラ事情があると考えるのがフツーであろう。

公務員給与は一応は公表はされてはいるものの、実際は各種手当(闇手当)が付くので本給の月給だけでは中々実態が見えてこないのが実情なのである。こんな後ろ向きの姿勢で本当に改革ができるのかと、各方面からも疑問も声が上がっている。

公務員年金(共済)の優遇特権制度と同じく既得権にはハナから痛みを伴う改革に取り組もうと真剣に考えてはないのは明白だ。取り組むポーズのゼスチャーを見せているだけに過ぎず、それが過ぎるのをじっと待っているのが本音である。腰砕け公務員改革で「わたり」高給職員増加と共済年金優遇が蝕む日本経済の断末魔_d0162901_2513367.jpg

そこで日経新聞が独自に算出したデータを借用させてもらい論を進めたい。この算出方法は総務省の09年度の普通会計決算の「職員給」(基本給に各種手当を足したもの)の総額を普通会計ベースの公務員全体の数で割り、1人あたりの年収を弾きだしたもであると解説している。

それで出た数字を挙げてみる。
市区町村でトップの神奈川県鎌倉市は797万円で都道府県を含めた全自治体の中で最高水準だ。地域手当の支給率の引き上げにより08年度よりも増えた。2位は東京都多摩市(788万円)。以下3位福岡・糸島市782万円、4位兵庫・西宮市776万円、5位兵庫・芦屋市767万円、6位福岡篠栗町766万円、7位東京・中野区760万円、8位神奈川・逗子市760万円、9位大阪・守口市760万円、10位東京・千代田区754万円。

都道府県では1位神奈川765万円、2位埼玉765万円、3位京都752万円、4位東京751万円、5位愛知743万円、6位三重740万円、7位千葉736万円。8位福岡736万円、9位兵庫736万円、10位奈良730万円。各地域でも民間の平均水準を上回る高給取りという結果が判明した。

以前から指摘されている「公務員だけがぬるま湯だ」との批判はこの数字が明確に表したことに間違いないだろう。民間が血の滲むリストラや給与削減で厳しい経済環境の中で堪え忍んでいるのに、公務員、特に地方公務員は財政赤字だろうが、公債を湯水の如く発行しお手盛り手当増額に充てている。民間ならとっくに倒産であろう。

解雇の心配もなく定時就業で、残業時はきちんと規定通りの残業手当が支給され、盆暮れの年休消化率もほぼ100%である。無論、これは正論で取らない方が悪い、サービス残業こそ就業規則違反だと公務員は声を荒げるであろう。それこそ木を見て森を見ずだ。民間中小零細労働者の苦渋苦難を知ろうともせず、同じ労働者ヅラされては怒りすら覚えてくるのではないだろうか。

しかも公務員がオイシイのは名目的な給与水準だけでない。一部の地方公務員には内々で「わたり」と呼ばれる仕組みがある。実際の役職にあてはまる給与よりも上位級の給与を支給することを指す隠語である。

部署ごとに部長や課長などの定員が限られているため、勤続年数が長いのにより高い給料が得られるポストがない職員が出てくる。彼らの不満を抑えるために現実のポストと「本来ならもっと上でも良かったはず」の処遇の差を埋めるのがこの「わたり」である。このおかしな唾棄すべき感覚も「遊ばず働かず仕事をしているフリが上手な公務員」の年功序列の悪しき慣習が生んだワル知恵に他ならない。

例えば大阪府では係長級を7年務めた職員に対し、8年目以降は課長補佐級の給与を支払っている。上乗せ額は1人あたり年間最大で約27万円。「こんなでたらめなことをやっていたのでは地域主権なんてありえない」(橋下徹知事)として来年度から廃止するという。民間で常識なことが公務員では非常識である典型的証左である。コスト意識ゼロの公務員が日本を滅ぼしていくのである。

この「わたり」、市民から批判が殺到し現在はいくらか見直しが進んでいるとはいえ、2010年4月時点の総務省調べによると、なお151の自治体が採用しているというから、まさに「公務員の耳に念仏」だ。全都道府県のうち34道県、市区町村の557市区町村が地方税収だけでは人件費をまかなえていない厳しい財政事情があるにもかかわらず。

加えて以前より問題視されている共済年金の優遇措置も解消されていない。毎月の給与にかかる保険料率は現在、厚生年金は16.412%、国家公務員共済と地方公務員共済が15.862%。厚生年金も公務員共済も毎年0.354%ずつ引き上げており、厚生年金は17年度に最終料率の18.3%になる。

官民格差はまだある。厚生年金の給付は基礎年金と報酬比例部分だけなのに対し、共済年金には基礎年金、報酬比例部分に加え、職域加算がある。職域加算は報酬比例の約2割でその負担は血税で賄っているのだ。

その原資を埋めているのが地方交付税と公債だ。交付税は国税の一定割合が原資。つまりお手盛りの給与を払う為に国民はリストラの嵐の中、生活を切り詰めながらせっせと公務員高給を維持する税金を納めているという日本経済の実相である。日本社会の沈没崩壊の元凶は実はヌクヌクとおらが春を享受する公務員である、というのが筆者の結論である。

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# by kokis01 | 2011-09-18 02:54 | 政治

自民コピー政権で自滅する野田内閣の末路!「年内解散・総選挙」後のカギを握るは小沢一郎か!?

野田が首相になれたのは第一次投票でトップだった海江田万里、いわゆる小沢票対アンチ小沢派が一枚岩で結集。で、海江田を追いやった結果であったが、そこには国民不在、理念・政策論争は皆無で、ただ小沢が好きか嫌いか、だけであった。

否、本音は「解散をしないから」という自己保身だけ野田を選んだにすぎない。増税派財務官僚のポチ、傀儡と揶揄され「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」「南京虐殺はなかった」という極右史観の野田を選ぶ見識に恥じを知る感覚すら麻痺してしまった金バッジ欲しさの亡者でしかない体たらく振りであった。

それゆえ、適材適所人事とは単なる言葉のアソビで実際は恩に応えるための論功行賞人事が野田内閣の実態であった。鉢呂が「放射能がうつっちゃう」「死の町」と本音とも思える不用意な発言で辞任。経験不足、勉強不足、ハナから器ではない等々といくらでも理由は付けられるが、この閣僚の脇の甘さを突破口に、野党は内閣を解散・総選挙の道に追い込んで行くのは必至だろう。自民コピー政権で自滅する野田内閣の末路!「年内解散・総選挙」後のカギを握るは小沢一郎か!?_d0162901_5212956.jpg

野田政権は臨時国会の会期を13日からの4日間にするつもりで野党と交渉しているようだが、所信表明と代表質問だけやって、予算委員会はやらずに閉会に持ち込むことこそ国会を軽視、冒瀆しているだけだ。予算を審議せず、震災復興にどこまで本気か、とその真意を疑われても仕方ないのではないか。

当然、野党は閉会には猛反対だろう。予算審議も復興の3次補正までは3党合意もあり、取り敢えずは進められるであろうが、それ以降は一気に解散にどじょう内閣を追い込む戦略を立ててくるはずだ。「年内解散、年明け選挙」に向けて。

次に考えられるのが来年6月解散・7月総選挙か。今年と同じで、本予算は通っても予算関連法案が通らず追い詰められるパターンだ。野田政権は形振り構わず解散から逃げまくるであろうが、世論が許しはしないはず。

おそらくこの頃になればご祝儀相場であった60%の内閣支持率も実相を反映し、下落しているのは目に見えている。民主党政権になってマニフェストをかなぐり捨て、政策は限りなく自民党に擦り寄った内容で3人も首相を代えた上に予算執行ができないような事態になれば、世論は「いい加減にしろ!」と三行半、怒りの鉄槌を下すのは間違いない。

野田がアタフタと逃げまくった末、解散・総選挙に追い込まれるというパターンは自民党政権末期とソックリ同じである。国民の怒りが自民党を政権の座から引きずり降ろした。今回もその姿が再現されるに違いない。ただ、すでに愛想を尽かされた自民党に復権の目はない。

民主党も落選議員ばかりで、実質は解体と同じであろう。そこで注目されるのがこれまで冷飯組で政権とは無縁に置かれていた小鳩グループの存在だ。虎視眈々と狙う政界キャスティング・ッボード狙い。自民党政権のコピーでしかない極右野田政権を葬り、解散・総選挙後の新しいニッポンには、それを担う新しい受け皿が必ず必要になってくるはずである。やはりそのカギを握るのは小沢一郎ではないだろうか。

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# by kokis01 | 2011-09-13 05:24 | 政治

「小鳩」海江田支持で岐路に立つ前原誠司の「焦燥焦慮」

25日に小沢&鳩山の「小鳩連合」が前原誠司不支持を表明し、俄然、混沌迷走の度合いを増した代表選。「ポスト管」の最有力候補として浮上していた前原誠司。当初は代表選には外国人違法献金問題もあり、出馬はしない、というよりできないはずであったが、前原の黒幕とも後見人とも目される仙谷由人が来年9月の代表選までの繋ぎ政権として目論でいた野田佳彦の不人気に思惑が外れた。

その不人気に拍車を駆けたのが「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」「中国の南京虐殺はなかった」の極右史観の暴言で、完全に国民の信頼を失い自爆する恰好で脱落。

もっとも財務官僚の傀儡で増税一直線の野田にはハナから国民の信頼などはなかったわけであるが。当初の思惑が狂った仙谷由人は本命・松下政経未熟出身の前原を全面に押し出すしかなかったというのが国会雀の見方でもある。「小鳩」海江田支持で岐路に立つ前原誠司の「焦燥焦慮」_d0162901_7283514.jpg

前原自身にも焦りがあったのは事実。民主党末期政権で、政権の座につける時期は今しかないと考えるのは他の出馬候補者たちにも一致した見方であろう。解散総選挙になれば民主党政権は瓦解するのは必至。二度と首相を狙える機会はないと判断したのであろう。

そうした思惑は誰もが持ち、野党から「D級グルメ」と揶揄される、およそ首相に資質も器量もない「泣き虫小僧」海江田万里以下の2線、3線級の候補者が名乗り上げた恰好であった。ハシゴを外された野田もミジメではあるが、前原が民主党内で票を固めるには小沢一郎グループの動向如何であった。

「脱小沢路線」の急先鋒であった前原に小沢が協力はしないという見方が支配的で、実際24日の会談では難色を示したと報道され、翌25日には「小鳩」の不支持が正式に表明され26日には海江田万里支持を発表。小沢120票、鳩山30票、そして前原60票の闘いが始まったわけである。

だが自前の候補者がいないだけに「泣き虫小僧」の海江田万里では勝目はあるのか。 小沢側近が語るように「今回の代表選には勝ち馬に乗る」方針であれば、海江田1本で結束するのは難しく、締め付けも限界がある。自主投票で前原にどのくらいの票が流れるかが勝負の分かれ目になる。

仮に前原が選ばれたとしても国民には再び「不遇政治の悪夢が継承されるだけだ。偽メール事件で稚拙さを露呈、国土相の時は八ッ場ダム、JAL再建で何一つ主導できず、右往左往し混乱に拍車を駆けただけ。

外務相時代は中国尖閣問題で最初はタカ派らしい蛮勇を見せ、中国から恫喝されると腰砕けで責任転嫁、逃避するだけという狼狽振りを露呈。「米国追従ポチ」の奴隷根性は染みついているようで、クリントンには三顧の礼で接し、平身低頭の醜態を見せ国民から失笑を買った米国隷属に政治生命を賭す売国奴である。

外国人違法献金問題も外相辞任で何一つ説明責任は果たさず、これまた逃避しただけで、石原伸晃が狼煙を上げたように自民党は全力でこの問題を追及してくれば、国会運営は混乱し頓挫するだけだ

片や海江田万里はどうか。「小鳩」の数で選ばれたとしたら、小沢闇将軍復活のイメージが国民に持たれ、守旧派が実権を握る旧態依然の政治に戻ることは国民が拒否する。結局のところ、前原誠司でも海江田万里が首相になっても日本劣化は加速されるだけで悪夢で魘されるだけだ。

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# by kokis01 | 2011-08-25 07:30 | 政治

「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱

管直人退陣が決まり月内にもポスト管が選ればれる気配である。今、下馬表に上がっているのは野田佳彦、海江田万里、鹿野道彦、小沢鋭仁(取り下げ)、樽床伸二、馬淵澄夫、前原誠司(最終調整中)といった面々だが、目下のところ最有力候補と目されているのが裏で仙谷由人操る野田である。

「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_23113080.jpg代表戦で争点は何か? 1つは管退陣の条件として結んだ「3党合意」の扱いであろう。この合意を尊重するか否かで、新代表の政権運営は様相が変わってくる。3党合意を軽視すれば、民主党が苦渋を味わった参院の「逆転国会」が再び立ちはだかるだろうし、重視すれば民主党内で「小鳩」グループを中心に不協和音を生じ、政権運営に赤信号が点るのは必至であろう。

政策面をみると、財務官僚主導の操り人形・野田は当然のように増税派で、馬淵、小沢、鹿野は反増税のスタンス。馬淵は「建設国債を充てる」と主張し、小沢は「マニフェストを見直せば、民主党の存在意義がなくなる」と訴えている。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_23114554.jpg

小沢元代表は10日、自らに近い議員の勉強会の初会合で「マニフェストは主権者たる国民との約束だから、非常に重い」と、岡田執行部と自公両党の3党合意を牽制し、結束を呼びかけたが自前候補がいないだけに、どこまで一丸になれるか疑問視する声も聞かれる。

馬淵、小沢が「反増税」を掲げるのは、「小鳩」グループの支持を取り付ける思惑があるのは誰の眼からも明らかで、情勢次第では簡単に反古にすることも可能性としては高い。一方の財政再建・増税路線を掲げる野田は前原(不出馬)、岡田グループなど主流派を一本化した形での出馬を狙い、野党にも秋波を送っていたが、ここにきて野田は大連立を明言。裏では仙谷由人が采配を担っているのがミエミエの構図だ。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_8462722.jpg

財務官僚主導の下で年金・社会保障改革もなくひたすら増税路線、オマケに原発再稼働と輸出に注力と、自公政権時代よりも酷い利権複合政策を真顔で訴え、自公に大連立を呼びかける党利党略我利我欲の醜態を演じている有様だ。

その誘いに応じるように自公両党も新代表の政策次第で閣外協力を検討する姿勢をみせるのは、その背景には民主党を分断する意図もあるだろう。3党合意と国会運営を重視すれば、党内で少数派になり孤立する事態も考えられ、マニフェスト重視なら自公との協力が整わず、国会が機能麻痺を起こしで袋小路に陥るのも必至だ。

代表候補はこの2つをどう両立するか、難しいかじ取りを迫られているのは確かであろうが、その視点には全く国民の姿は不在で無視している。政権政党の党首総裁が国民と交わした合意マニフェストを反古放棄し、党利党略のために野党自民党との提携を謀ってまで党の存続を謀る姿勢は醜悪そのものだ。自らその存在価値を否定、放棄したと言わざるを得ない。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_23122785.jpg

野田は8月15日、読売紙上で「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」「南京虐殺はなかった」と右翼もビックリするような暴言を吐いている。この発言の裏には本心であっても自公に擦る寄る浅ましいポチ公感覚があるのは言うまでもない。野田を首相にしたらニッポンの政治は絶望でしかない。国民不在の暗愚政治が再び繰り返されようとしている。

国民の意識は利権複合体による日本政治支配を打破したいと願っている。だからこそ、2009年8月総選挙で政権交代を実現させたのだ。管政権は史上最低の支持率なのは政権交代に託した主権者の心変わりによるものではない。管自身が変節してしまったからだ。

政権交代で実現した政権の基本性格が、かつての利権複合体のための政権に完全に戻ってしまった。官僚依存、主導力不足、震災復興も遅々として前進せず、公務員改革もマニフェストも投げ捨てる無能内閣であるが、国民の7割が支持する「脱原発路線」だけは一筋の光明だろう。しかし、この路線を継承するポスト管候補者は不在で皆無である。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_8514933.jpg

いみじくもみんなの党の渡辺代表は8月12日の記者会見で、民主党代表選への出馬が取りざたされている顔ぶれを見て、「(民主党内で)『B級グルメコンテスト』と言われているが、B級グルメに失礼だ。D級グルメコンテストだ」と指摘したというが、別の意味でもこの評価は正しいことに絶望的閉塞感を感じた方も多かったのではないだろうか。

党内代表選でポスト管を決めるという国民の怒り、声を真正面から受けようとせず、姑息な手段の代表選で誤魔化すのではなく、解散総選挙を実行し民意を反映した政権、それは政界再編で新しいフレームアップを提示してこそ、この暗愚政治を変えられるのではないだろうか。極右思想の首相誕生など真夏の夜の怪談でしかない。

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# by kokis01 | 2011-08-12 23:26 | 政治

放射性物質は広島原爆20個以上というチェルノブイリを超えた[汚染列島]の衝撃

膨大な放射性物質をまき散らし続ける広大な土壌汚染。福島原発事故は、過去の公害事件をはるかに上回る事件だという認識が必要だ。今回の東電原発事故は広島原爆20個分に相当し汚染土壌は1万平方㎞にも及ぶ。広い地域では水による洗浄は下流で農業用水として二次災害を生むので、土壌での濃縮処理が基本である。かつてのイタイイタイ病のカドミウム汚染除去でも膨大な費用がかかっている。放射性物質は広島原爆20個以上というチェルノブイリを超えた[汚染列島]の衝撃 _d0162901_15272661.jpg

福島の放射性物質流出はチェルノブイリ以上であるとオーストリアの気象地球力学中央研究所は、声明を発表。東京電力の福島第一原子力発電所で発生した事故により、 大気中に放出された放射性物質の量が、旧ソ連・チェルノブイリ原発の事故をすでに超えているとの見方を示した。

イタイイタイ病のカドミウム汚染除去で3平方㎞で8千億円のコストで現在も進行中だ。それを考えると、いずれ、どこまで除染するかという深刻な問題も避けられまい。チェルノブイリで、ウクライナはGDPの2-4%、国家予算の1-2割を別枠として用意したと言われている。放射性物質は広島原爆20個以上というチェルノブイリを超えた[汚染列島]の衝撃 _d0162901_15275076.jpg

土壌汚染を解決しないかぎり、子どもの内部被曝や食品汚染はなくならない。イタイイタイ病の対策区域は3平方㎞でなく30平方㎞(3000ha)。そのうち1500haが除染対応区域だ。正確には15平方キロで8000億円かかっていると言われている。放射性物質はさらに困難が伴う。放射能との闘いだからだ。

東電はどれだけの放射性物質を自ら放出したかについて沈黙したままである。金子勝氏の計算に拠ると広島型原爆が63兆ジュールの熱だと仮定すると、福島原発は爆発した4つの炉で1日でこの18倍の熱。燃料棒は3年持つので19710個分。その0.15%放出したとすると、広島29.6個分になる計算という。この膨大なコストの前に政府、東電は沈黙、貝のまましらばっくれようとしている。

低線量内部被曝が人命に被害を与えるのは広島だけでなくチェルノブイリでも分かってきているのに隠す。大本営発表を繰り返し、資源エネ庁に情報管理させ、東電と経産省幹部を逃がすための賠償スキームを通すだけのために居座る官僚操り大臣・海江田経産相は、ついに「線量計をはずす作業員」を特攻隊扱いの賛美するという低たらく振り。政権末期症状の常とは言え、国民の健康を放棄する現政権はその担当能力がないものと断罪すべきである。

「汚染列島」ニッポン。農作物が汚染され肥料の藁を通じ牛にまで広まった。汚染水を通じ魚介類、他の家畜、果実(既にイチゴやビワ、梨が汚染)、米に広がるのは必至であろう。広島原爆20個分以上の放射線物質が日本列島全域にばらまかれ、今なお続いているという現実を前に原発容認・推進者はどのような「言い訳」があるのだろうか。それはどんなに言い繕っても無価値で整合性は全くない。
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# by kokis01 | 2011-07-25 15:30 | 政治

保守・右傾化する閉塞ニッポン社会の理不尽や憤り、疑問に対して直言・諫言を発信
by kokis01
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