人気ブログランキング | 話題のタグを見る

檄壇サークル

公務員給与のカラクリ 〜隠された闇手当〜

やはり危惧していた通り公務員改革は尻すぼみで終わった。片山善博は人事院勧告以上のマイナス回答に意欲をみせていたが支持母体労組の圧力を受けた蓮舫が「今国会ですべて結果を出すのは乱暴だ」と開き直り結局空手形。
みんなの党は「生ぬるい」と反発。自民党の谷垣禎一も「人件費2割減への対応がちっとも進んでいない」批判したが馬耳東風。身内の給与を下げる決断など元より無かった。

人事院勧告の給与改定は民間企業給与の調査に基づく「民間準拠」を指標に決められる。準拠の対象となる企業は「従業員50人以上かつ事業所規模50人以上」が条件。必然、大手企業の給与水準が反映される傾向となり常に高額回答というギミックが隠されているのである。
失業、解雇の心配もなく3段階年金と至れり尽くせり。しかも職域部分の上乗せ分は自腹ではなく税金で積み立てるドロボーシステムで構築された共済年金。定時就業で休日出勤無し有休もフル取得できる職業は今日び、公務員ぐらいだろう。

まだある。養護学校教諭や栄養士といった職種ごとに自治労が既得権益として獲得した地方公務員の調整額という名目の闇手当も問題だ。民間の諸手当とは異なりその金額がボーナスや退職金にも反映されるという隠れ賞与みたいなもので47都道府県中44都道府県で未だに温存されているのだ。
財政難を理由に平気で住民サービスを切り捨てるが、自分たちの退職金は満額受給する為に赤字財政だろうが巨額の起債を乱発。発行起債残高はすでに2兆円に達する。当たり前だがこの全ては住民負担でツケが回ってくるのだ。

そのインチキぶりが2010年度の人事院勧告で年平均で給与を前年度比で1.5%減とするよう求めた。公務員平均年収633万9千円(平均41.9歳)で金額にすると約9.4万円減。しかし同年度の民間平均給与は約406万円で前年比で23.7万円減、5.5%のマイナスでともに過去最大の下げ幅である。であるのに人事院勧告はたったの1.5%減。この1.5%という数字にはカラクリがあり、実はデフレを考慮し換算するとプラス数字になるというインチキなのである。
満足な行政サービスも受けられず血税の半分以上は仕事も満足にしない公務員給与に化けているのだ。
公務員特権は許されるものではない。



by kokis01 | 2010-10-15 16:35 | 政治

保守・右傾化する閉塞ニッポン社会の理不尽や憤り、疑問に対して直言・諫言を発信
by kokis01
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

最新のトラックバック

ブログパーツ

メモ帳

ライフログ

検索

タグ

フォロー中のブログ

ファン

ブログジャンル

画像一覧