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「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱

管直人退陣が決まり月内にもポスト管が選ればれる気配である。今、下馬表に上がっているのは野田佳彦、海江田万里、鹿野道彦、小沢鋭仁(取り下げ)、樽床伸二、馬淵澄夫、前原誠司(最終調整中)といった面々だが、目下のところ最有力候補と目されているのが裏で仙谷由人操る野田である。

「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_23113080.jpg代表戦で争点は何か? 1つは管退陣の条件として結んだ「3党合意」の扱いであろう。この合意を尊重するか否かで、新代表の政権運営は様相が変わってくる。3党合意を軽視すれば、民主党が苦渋を味わった参院の「逆転国会」が再び立ちはだかるだろうし、重視すれば民主党内で「小鳩」グループを中心に不協和音を生じ、政権運営に赤信号が点るのは必至であろう。

政策面をみると、財務官僚主導の操り人形・野田は当然のように増税派で、馬淵、小沢、鹿野は反増税のスタンス。馬淵は「建設国債を充てる」と主張し、小沢は「マニフェストを見直せば、民主党の存在意義がなくなる」と訴えている。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_23114554.jpg

小沢元代表は10日、自らに近い議員の勉強会の初会合で「マニフェストは主権者たる国民との約束だから、非常に重い」と、岡田執行部と自公両党の3党合意を牽制し、結束を呼びかけたが自前候補がいないだけに、どこまで一丸になれるか疑問視する声も聞かれる。

馬淵、小沢が「反増税」を掲げるのは、「小鳩」グループの支持を取り付ける思惑があるのは誰の眼からも明らかで、情勢次第では簡単に反古にすることも可能性としては高い。一方の財政再建・増税路線を掲げる野田は前原(不出馬)、岡田グループなど主流派を一本化した形での出馬を狙い、野党にも秋波を送っていたが、ここにきて野田は大連立を明言。裏では仙谷由人が采配を担っているのがミエミエの構図だ。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_8462722.jpg

財務官僚主導の下で年金・社会保障改革もなくひたすら増税路線、オマケに原発再稼働と輸出に注力と、自公政権時代よりも酷い利権複合政策を真顔で訴え、自公に大連立を呼びかける党利党略我利我欲の醜態を演じている有様だ。

その誘いに応じるように自公両党も新代表の政策次第で閣外協力を検討する姿勢をみせるのは、その背景には民主党を分断する意図もあるだろう。3党合意と国会運営を重視すれば、党内で少数派になり孤立する事態も考えられ、マニフェスト重視なら自公との協力が整わず、国会が機能麻痺を起こしで袋小路に陥るのも必至だ。

代表候補はこの2つをどう両立するか、難しいかじ取りを迫られているのは確かであろうが、その視点には全く国民の姿は不在で無視している。政権政党の党首総裁が国民と交わした合意マニフェストを反古放棄し、党利党略のために野党自民党との提携を謀ってまで党の存続を謀る姿勢は醜悪そのものだ。自らその存在価値を否定、放棄したと言わざるを得ない。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_23122785.jpg

野田は8月15日、読売紙上で「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」「南京虐殺はなかった」と右翼もビックリするような暴言を吐いている。この発言の裏には本心であっても自公に擦る寄る浅ましいポチ公感覚があるのは言うまでもない。野田を首相にしたらニッポンの政治は絶望でしかない。国民不在の暗愚政治が再び繰り返されようとしている。

国民の意識は利権複合体による日本政治支配を打破したいと願っている。だからこそ、2009年8月総選挙で政権交代を実現させたのだ。管政権は史上最低の支持率なのは政権交代に託した主権者の心変わりによるものではない。管自身が変節してしまったからだ。

政権交代で実現した政権の基本性格が、かつての利権複合体のための政権に完全に戻ってしまった。官僚依存、主導力不足、震災復興も遅々として前進せず、公務員改革もマニフェストも投げ捨てる無能内閣であるが、国民の7割が支持する「脱原発路線」だけは一筋の光明だろう。しかし、この路線を継承するポスト管候補者は不在で皆無である。「ポスト管」に極右史観の野田が勝つとニッポンが陥る暗愚政治の憂鬱_d0162901_8514933.jpg

いみじくもみんなの党の渡辺代表は8月12日の記者会見で、民主党代表選への出馬が取りざたされている顔ぶれを見て、「(民主党内で)『B級グルメコンテスト』と言われているが、B級グルメに失礼だ。D級グルメコンテストだ」と指摘したというが、別の意味でもこの評価は正しいことに絶望的閉塞感を感じた方も多かったのではないだろうか。

党内代表選でポスト管を決めるという国民の怒り、声を真正面から受けようとせず、姑息な手段の代表選で誤魔化すのではなく、解散総選挙を実行し民意を反映した政権、それは政界再編で新しいフレームアップを提示してこそ、この暗愚政治を変えられるのではないだろうか。極右思想の首相誕生など真夏の夜の怪談でしかない。

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by kokis01 | 2011-08-12 23:26 | 政治

保守・右傾化する閉塞ニッポン社会の理不尽や憤り、疑問に対して直言・諫言を発信
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